HOMEその他のケアお風呂の入れ方

シャンプーについて

ペットを自宅でシャンプーされる方は多いのではないでしょうか?
特に室内飼いのワンちゃんは「お散歩の度にシャンプーしています。」というお声をよく耳にします。
ただし、犬や猫は人よりも皮膚が薄く、肉球以外汗をかかないので、シャンプーは 1か月に1度でも十分なのです。
臭いや外から帰ってきたときの汚れが気になるようであれば、十分にブラッシングをした後、 ぬるめのお湯で固く絞ったタオル(又はぬるめの蒸しタオル)で全身を拭きましょう。
それだけでも汚れの80%以上は取れますし、猫は基本的に毛づくろいをするのでシャンプーは必要ありません。
但し、皮脂の多いペットは1~1か月半に1度シャンプーを習慣づけましょう。

まず、ペット用のシャンプーを用意します。(人間用のシャンプーはペットの皮脂を取りすぎるため皮膚が乾燥し、 皮膚炎を起こしたりフケが多くなることがありますので絶対に使用を避けてください。)

次に、もつれと汚れを取るために十分ブラッシングをしましょう。

ここまで準備が整ったら、ペット用のシャンプーを2倍に薄めましょう。
(市販のペット用シャンプーの中には皮脂を取りすぎるものがありますので、念の為2~3回は様子を見ながら薄めて使用することを お勧めします。)
ペットの耳にコットンなどを丸めたものを詰め、水が入ってもすぐに奥まで行かないようにすると良いでしょう。

< お家でのシャンプー例 >

台の上などでよくブラッシングをしたあと、肛門嚢を絞りましょう。

ペットには肛門のヒダの部分に左右に1つずつ肛門臭腺から分泌されるニオイの元を溜めておく袋があります。
通常は排便時にこのニオイの元も一緒に出るのですが、特に小型犬などは上手に出せない子が多いので、シャンプーのときに 絞る必要があります。

肛門腺から出るニオイの元の分泌物が溜まり続けると化膿しやすくなります ので注意しましょう。

絞り方

写真ではわかりやすくするためティッシュ等は使っていませんが、手や服に分泌物がつくとなかなかニオイが取れないので、 ティッシュやガーゼで肛門のあたりを覆ってから絞りましょう。

時計の文字盤で例えると”5”と”7”にあたる部分に指を置き、下から上にしごくように絞ります。
強く絞りすぎると肛門嚢が破裂することがありますので、うまく絞れない場合は無理をせず、 動物病院やペット美容室で絞ってもらうようにしてください。

お風呂場に移動したら、シャワーをぬるめの36℃~38℃に設定し、後ろ脚から徐々に濡らしていきます。 (シャワーの音にびっくりしてパニックになるペットもいるので、耳から遠い場所からお湯をかけましょう。)

体全体をお湯でよく洗い、皮脂以外の汚れを取りましょう。

背中全体にシャンプーをかけ爪を立てないようまんべんなく体を洗います。

お尻を洗うのも忘れないようにしましょう。

手足を洗います。指と指の間や肉球の間を洗うのも忘れずに。

首の後ろから頭にかけて洗います。

この時、無理に顔を洗わないようにしましょう。慣れない間は顔の汚れはお湯だけにしてください。

洗う場合は耳や目にシャンプーや水が入らないようにすることと、シャンプーを舐めないよう注意してください。

シャンプーを流します。

この時も耳を押さえながら洗い流すなど、耳に水が入らないよう注意してください。

同じ手順で2度目のシャンプーをします。

シャンプーの後は、リンス(2倍に薄めたもの)を顔以外の被毛にまんべんなくかけ、その後流してください。

シャンプーやリンスをきれいに流したら、全身をタオルでよく拭きましょう。

この後のドライヤーの時間を短くするためにもタオルドライは重要です。タオルを替えながら水分を拭き取りましょう。

ドライヤーは温風にし、ペットから50~60cm以上離してあてるようにします。

近くから温風をあてると、低温やけどや熱中症の恐れがありますので、注意してください。

ドライヤーのポイントはブラシで毛をほぐしながら皮膚まで乾かすことが重要です。
乾かしたつもりでも後から何となく湿ってくる・・・ということがないように十分に乾かしてください。

☆ペットの肌はとてもデリケートです☆

痒みや赤み、フケが出るようであれば、すぐに獣医師の診察を受けましょう。